不動産市況(オフィス・店舗編Ⅱ)

コロナ騒動から半年程経ち、業種によっては流れが変わりましたね。
オフィス・店舗の市場はどうかというと、解約は増えています。
その中でも8月から飲食店に限らず中心エリアの1階の解約がかなり増えています。
飲食店の解約はこの先も増えると思いますが、この先を見越して借主・貸主がどのように戦略を立てていくのがいいのかを私なりにお話ししたいと思います。

まず、借主は資金的余裕がなければ、貸主に大幅な家賃減額交渉をして、耐えれる金額まで減額が通らなければ一旦、解約をお勧めします。
この場合、内装は放棄して残置をするべきです。思い入れもあると思いますがわざわざスケルトンにする費用を捻出する必要もないですし、そこで意地も張らないでください。
逆に出店するぞ!という方は、年内は物件選びたい放題だと思いますので、1年耐える覚悟で攻めてください。今なら内装が無償に近い価格で入居できる物件もあります。

貸主は借主から減額交渉を受けたら、出来る限りの交渉を受けてあげてはどうでしょうか。勿論、建物工事の返済がある貸主もいるので、出来る限りでいいと思います。
また、解約を申し受けた場合はスケルトンにせずに、現状での解約を受け入れることをお勧めします。スケルトンにしてしまうと次に入る借主の内装負担が多くなるので長期に空室になる可能性が高くなります。
供給過多になることを見込んで、貸出条件に工夫をすると他の物件に勝つことができますのでワンポイントアドバイスをさせていただきます。
それは、例えば月額賃料が50万円の物件の場合、1年間の賃料を25万円にて貸し出す。借主の賃料負担を1年間軽減させるという方法です。借り手が少ないからといって50万円の賃料を40万円にしても他の物件も同じことをしてきますので、『1年経てばコロナも落ちつくだろう』戦法です!

皆さんいろいろと悩まれていると思いますが、その人に合ったアドバイスもさせていただきますのでお気軽にご相談くださいね!