この先の不動産市況(店舗賃貸編)

大波乱の世界情勢、経営者の皆様においては、本当に大変な局面にぶち当たっている状況です。
30年間、不動産の仕事に係わってきて平成のバブル崩壊・リーマンショック、
そして今回のコロナショック。
今回だけは先読みがしにくいのですが、先が見えないだけにどうしたらいいか?
どうなっていくのか?を私なりにお答えしたいと思います。

銀行への融資の相談は飲食店経営に次いで不動産会社だと言われています。
最近では飲食店経営者から『このままでは家賃が払えないからどうしたらいいか?』という相談をよく受けます。
個人的な答えとしては、
①5月の連休明けまでか3か月程持ちこたえれるなら頑張ってみては!
 この場合、早期に貸主への賃料減額交渉をするべきだと思います。
 これは可能かどうかは別です。貸主にも建物建築時に多額の借入れがあるので
 簡単にはいかない問題ですので。
②来月も苦しい状況であれば、早急に解約を出して、事業を辞めることです。
 スタッフのことなどもあり、簡単に決断できることではないかもしれませんが
 結果として借金、スタッフへの苦労を最小限に抑える手段だと思います。

つい2か月程前までは飲食店の物件が無い状況で、どの物件も高額賃料でした。たったこの2か月で市況はガラリと変わり、出店希望者はゼロ!
このままいけば、飲食店物件の空き室が相当増えると思います。
退去が続く中で貸主は新しい入居者を入れるために、月日が経つにつれて賃料を
減額して募集に入ると思います。
ここで貸主が一早くしなければいけない事は、徐々にではなく最初から2割減の賃料で募集をすることが得策だと思います。
先程、『早急に解約を出して・・・』と言いましたが、痛手が少ない人は
賃料が下がった物件を再度契約してやり直しができるということです。

出すのも引くのも凄く大変な決断ですが、私なら②の選択をするでしょう。