考えなければいけない。

月曜日のPM11時~フジテレビで放送されている《あいのり》という番組をご存知でしょうか?
男女6,7人が“ラブワゴン”という車に乗って世界中を恋愛旅行する番組です。
いつも私は見ているのですが、現在はアフリカのマリという国に滞在しているところです。
しかし、今週は非常に胸の詰まる旅(以下の内容)でした。

水を汲みをするために5kmの道を1時間ほどかけて歩く、外は40度を超える炎天下・・・
マリの人たちにとってこの水は、過酷な暮らしを生き抜く為のまさに『命の水』。
村人達は遠く離れた土地からはるばる井戸に集まってくる。
しかしこの『命の水』。
実は『悪魔の水』なのである。

マリでは5人に1人が5歳までに命を落としてしまう。
そしてその死因の8割が、汚れた井戸水を飲むことによって起こる病気なのだ。
中でも恐ろしいのは・・・メジナ虫病。
井戸水の中にいるメジナ虫。
メジナ虫は水の中でミジンコの中に寄生する。
そのミジンコが入っていることに気付かずに、井戸水を飲んでしまうと・・・
胃の中でメジナ虫はミジンコから脱出。
栄養を摂りながらどんどん大きくなっていく。
腸に到達すると腸壁を破り、体の中を成長しながらグルグルと動き回っていくのだ。
そして1年後、メジナ虫はおよそ1mにまで成長し、肌を突き破って外に出てくる。
その時の痛さは想像もつかない程で、死に至ることもあるのだ。
しかし現代の医療では治療薬はまだ存在しない。

ここまでは他の番組でも放映されることがある。
しかし・・・井戸に着き水を汲む子供達、そしてその水をがぶ飲みする。
子供達は旅をするメンバーも喉が渇いていると思いその水を一人の前まで持っていく、
スタッフに『いんですかぁ』と聞くメンバー。
スタッフの返事を聞き断る『ごめんね』。
言葉が通じないので子供は次々にメンバーの前に水を差し出す。・・・しかし、みな飲まず。
この時のその子供の表情・・・。

思わず泣けた。。。
何もしてあげられない自分が情けない。
毎年会社でやっている寄付金、これも自身の気持ちへのただの慰め薬ではないのだろうか?

その日、深夜まで考えた。

答えは何も出てこない。

近々、アフリカに行ってみようと思います。

たまたま先進国に生まれた自分、もっと考えなければいけない・・・。