この先の不動産市況(オフィス・店舗編)

今回は企業の皆さんが借りているオフィスについてお話させていただきます。

今月に入って貸主、管理会社にこの先の空室予定を確認していると、今までにない多くの退去予定を教えていただきます。
また、お客様からは二割程度の移転計画の延期、家賃の安い所への移転の問い合わせをいただきます。
これはリーマンショックの時と同じです。

では、どうなっていくのか・・・。

まず、1階店舗の物販店の退去、次いでオフィスの縮小移転、支店・営業所の撤退、これが多くなります。
店舗は高額賃料なので致命傷です。貸主もキーテナントなので借り入れの返済を考えるとなかなか減額に応じません。また若干の減額があったとしても借主側が持ちこたえれないので結果退去です。

オフィスについては縮小移転といっても現在のオフィスの原状回復・引っ越しなどの移転費用もかさむので、移転するに掛かる費用計算もしっかり立てる必要があります。移転費用が捻出できない企業は年内この状況だと倒産に陥ると思います。(これはかなり多いと予測します)
この先、空き室が増えてくると思いますので、慎重に移転先のビルを選択してください。
個人的にこの先の賃料下落は15~25%を予想しています。

オフィス事情の変化、このコロナショックによりテレワークが増えています。
1年後、2年後はこのようにテレワークも増えているのでしょう。
対面で説明しないといけない営業会社は別として、テレワークで支障がない業種にとってはいい機会だったのかもしれません。それは、社員の交通費の削減・オフィス規模の削減などのコストダウンができるからです。
これを機会に取り入れてみるのもよいかもです。

貸主は、このような空き室が増えていくので店舗・オフィスの次テナントへの募集条件を早期に先読みしていくことが重要だと思います。

勿論、ご相談はビルプランナーへ!